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単価下落で、大容量帯が販売台数を押し上げる外付けHDD市場

2017/02/24 16:24

 PC用の周辺機器が伸び悩むなか、外付けHDDの売れ行きは好調だ。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、販売台数が2か月連続で前年同月を上回り、直近の1年間をみても安定した需要が続いている。PC用だけではなくテレビ録画用としての用途が定着しつつあるほか、GB(ギガバイト)単価が大容量帯を中心に大きく下落していることも、販売増が続く要因となっている。


 外付けHDD全体の販売台数伸び率は、2015年前半は前年を下回る月が続くものの、それ以降は前年並みで推移していた(図1)。15年1月の1GBあたりの単価をもとにした下落率を算出し、伸び率と比較したところ、関連性がみられた。GB単価が上昇していた15年1月~11月までの間、伸び率はマイナスになる月が多いことが分かる。しかし、下落し始めた16年5月以降、伸び率は一転してプラスになる月が多くなり始めた。


 外付けHDDは、数GBのものから10TB(テラバイト)を超える製品まで幅広い。そこで15年1月のGB単価を容量帯ごとに算出し、下落率を比較(図2)。2年の間に下落率が高かったのは、「4TB以上」で-23.76%、「3-4TB未満」で-19.31%と、大容量帯になればなるほど、単価の下落率が大きい傾向であることが分かった。一方、容量が小さい「1TB未満」は長期間、下落率がプラスで推移していたが、16年12月以降はほかの容量帯含め、すべて下落率がマイナスとなっている。


 容量帯ごとに大きく下落率が異なっているが、この影響で売れ行きにどのような違いが生じているのか。それぞれの容量帯で販売台数伸び率を比較したところ、GB単価の下落率が高い「3-4TB未満」と「4TB以上」の容量帯は、前年比プラスで推移している(図3)。特に「4TB以上」は、16年9月以降の伸び率が大きく、同年12月には230.1%と著しい伸びを示している。

 GB単価が下落する背景には、為替の動きや販売数増を狙いとした価格調整が考えられる。これらを踏まえると、いずれ最近の急速な単価下落は落ち着くものの、低価格化は進み、今後もお得感を受けやすい大容量の製品に、よりニーズが集中することは必至だろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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